マイクロソフトは2001年12月28日,「ホームユーザー向け セキュリティ対策 早わかりガイド」を拡充した。具体的には,Windows XP および Windows 2000 Professionalの情報を追加した。また,同ガイドで紹介している修正パッチ(修正プログラム)が,「Windows Update」や「Officeアップデート」に含まれているかどうかを示す「識別マーク」も追加した。

 「ホームユーザー向け セキュリティ対策 早わかりガイド」は,画面写真を多数載せて,設定方法やパッチの公開状況,適用方法などを分かりやすく説明していることが特徴である。Windows OS とOffice製品について,製品別およびバージョン別にまとめている。

 今までは,対象OS が Windows 98および Windows Me であったが,今回 Windows XP および Windows 2000 Professional の情報を追加した。Windows XP のページでは,2001年12月21日に公表された,ユニバーサル・プラグ アンド プレイ(UPnP)に関するセキュリティ・ホール の修正パッチが紹介されている。なお,このセキュリティ・ホールについては,「ユニバーサル・プラグ アンド プレイ(UPnP)に関するセキュリティ情報について」 のページで分かりやすく説明している。

 同ガイドは,「ホームユーザー向け」ということで, Windows 2000 Professional は対象としていなかったが,ホーム・ユーザーでも Windows 2000 を使用している場合があるとして,今回追加したという。Windows 2000 Professional のページでは,パッチやセキュリティ・ホール情報へのリンクに併せて,Internet Information Services(IIS)の情報を記載している。使用していない場合には,IIS を停止するよう勧めるとともに,稼働しているかどうかの確認方法IIS を起動させない方法を公開している。

 また,同ガイドで製品ごとに紹介されている修正パッチが,「Windows Update」「Officeアップデート」に登録されているかどうかを示す「識別マーク」を追加した。同ガイドには,「Windows Update」や「Officeアップデート」に登録されているパッチと登録されていないパッチの両方が記載されている。そのため,「Windows Update」や「Officeアップデート」のユーザーは,どのパッチを適用すべきかが分かりづらかった。

 今回,製品ごとに紹介されている修正パッチの一覧表に「識別マーク」が加わったので,「Windows Update」や「Officeアップデート」のユーザーは,このマークがない(アップデートには登録されていない)パッチを,必要ならば適用すればよいことが明確となった。

◎参考資料
ホームユーザー向け セキュリティ対策 早わかりガイド(マイクロソフト)

(勝村 幸博=IT Pro編集)