マイクロソフトは8月22日,OS やアプリケーション製品の修正プログラム(パッチ)適用方法などを分かりやすく解説した「ホームユーザー向け セキュリティ対策 早わかりガイド」を公開した。手順を説明するための画面写真を豊富に用意し,製品のバージョン確認方法やパッチのダウンロード方法といった基本的な内容から解説している。対象OSは,Windows 98/98SE(Second Edition)/Me。対象アプリケーションは Internet Explorer や Outlook Express および Word や Excel といった Office 製品である。


写真1●製品ごとに表示される,パッチや回避策などの一覧

 今回公開したページ中で紹介しているパッチ類は,既に同社の「TechNet」で公開しているもので,目新しいものではない。しかし,一般ユーザーからは「TechNetの説明は難しい」や「具体的にどうすれば分からない」などの声が多く寄せられていたという。そこで,技術的な内容に詳しくなくてもパッチを適用できるように,具体的な手順を重視して構成したのが今回の「セキュリティ対策ガイド」である。

 ガイドに従った大まかな手順は次の通り。

  1. パッチを適用する製品を選択する
  2. 製品のバージョンを選択する。このとき,バージョンの確認方法を別ウインドウで表示できる
  3. 該当バージョンのパッチ一覧が表示されるので,指定された順番に従ってダウンロードおよびインストールする(写真1[拡大表示])

 現在使用している製品のバージョンが古い場合には,パッチ以外に新しいバージョンの製品やサービスパックなども表示される。それらをインストールした際には 2 に戻り,アップグレードしたバージョンでのパッチを再度適用する。

 なお,パッチを適用する際には,まず OS に対して行うことを同社では勧めている。また,同社に問い合わせたところ,今回は Windows 98/98SE/Me が対象であるが,Windows NT や Windows 2000 用のセキュリティ対策ガイドについても,作成を検討中であるという。ただし,公開時期については未定。

(勝村 幸博=IT Pro編集)