ニフティは7月24日,同社のインターネット接続サービス「@nifty(アット・ニフティ)」において,メールのウイルス・チェック・サービスを8月7日から開始することを明らかにした。@niftyのメール・サーバー上で,ユーザーが送受信しようとするメールにウイルスが含まれていないかどうかをチェックし,検知した場合には駆除する。料金は月額200円。9月30日までは無料で提供する。

 アンチウイルス・ソフトには,トレンドマイクロの「InterScan VirusWall」を使用している。

 NECの「BIGLOBE」やKDDIの「DION」なども,既に個人ユーザー向けのウイルス・チェック・サービスを開始している([関連記事])。NTTコミュニケーションの「OCN」も8月上旬までに開始することを明らかにしている([関連記事])。これらのサービスでは,ユーザーあてのメールだけをチェックするのに対して,@niftyでは,ユーザーが送信しようとするメールについてもチェックする。「知らない間に“加害者”になることを防ぐことが目的」(ニフティ 社長室 広報課)。

 ユーザーあてのメールにウイルス感染ファイルが添付されている場合,サーバー上のアンチウイルス・ソフトは,添付ファイルからウイルスだけを取り除いてメール本文と添付ファイルを送信する。つまり,ウイルスを“駆除”してからユーザーに届けてくれる。駆除できない場合には,添付ファイルを削除する。そして,メールの本文だけをユーザーに送り届ける。いずれの場合でも,送信者および受信者(ユーザー)に別メールでその旨を伝える。

 ユーザーが送信しようとしたメール中にウイルスを検知した場合には,メール自体を相手に送らない。そして,その旨をメールで送信者(ユーザー)に伝える。

 サービスを受けるには,@niftyのWebページから申し込む。契約は月単位。9月末までは無料で10月分から課金される。開始から1年間で10万ユーザーを見込んでいる。

◎参考資料
ニフティのプレス・リリース
トレンドマイクロのプレス・リリース

(勝村 幸博=IT Pro編集)