IPによる音声・データの統合ネットワーク化が世界中の通信ネットワークに大きな変化を引き起こしつつある---。市場調査コンサルティング会社の米Pioneer Consultingは7月10日,IP統合ネットワークに関連する通信機器市場の予測レポートを発表した。市場規模は,2001年の23億ドルから5年後の2005年には106億ドルへ,約370%も増加するという。今後5年間の市場の成長を見ると,ピークは2002年で前年比約2倍の成長となるという。

 通信メディア,VoIPゲートウエイやシグナリング・ゲートウエイ,統合化スイッチやソフトスイッチなど,多様なIP統合化ソリューションによって,サービス・プロバイダは従来は別々であった音声とデータのネットワークを単一のパケット・ベースのネットワークに統合することが可能となった。

 IPによる統合化は,従来の回線交換ネットワークにおける制約を取り除き,柔軟性,サービス提供の迅速化,ネットワーク利用効率の向上,サードパーティのアプリケーションやサービスの効果的な導入など,多くのメリットがある。事業収益性の改善につながるとして,導入が進められている。この傾向は,通信サービス・プロバイダだけではなく,通信機器メーカー,ソフトウエア・メーカーなど,ほとんどすべての通信関連産業で共通のものとなっている。

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