NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は6月6日,同社のインターネット接続サービス「OCNダイヤルアクセス」および「OCN ADSLアクセスサービス」ユーザーを対象とした「ウイルスチェックサービス」の提供を8月上旬までに始めることを発表した。ユーザーあての電子メールにコンピュータ・ウイルスが含まれていないかどうかを,同社サーバーでチェックして駆除する。ユーザーはウイルス・チェック済みの電子メールを受け取れ,自分のパソコンでウイルスをチェックする必要がない。企業ユーザーを対象とした同様のサービスは複数存在するが,個人向けはあまり例がない。

 料金は1メール・アドレスあたり月額200円。利用には登録が必要で,サービス開始までにはOCNサービスのWebサイトから申し込めるようにする。ただし,同サービスを利用する際にはメール・アドレスを変更しなければならない。

 同社は2001年2月から4月まで,「ウイルスチェックサービス」の試験サービスを提供していた([関連記事])。試験サービスの評判がよかったため,今回の正式サービスに踏み切ったという。

 併せて同社は,「On-Line Scanサービス」も開始する。これは同社のWebサイトから,ウイルス・チェック用のActive Xコントロールをダウンロードできるようにするサービス。ウイルス対策ソフトをインストールしなくても,パソコン内のウイルスをチェックできる。「ウイルスチェックサービス」同様,「OCNダイヤルアクセス」と「OCN ADSLアクセスサービス」ユーザーが対象で,料金は無料。事前に登録する必要はない。同社の「On-Line Scanサービス」用Webページにアクセスして,OCNのユーザーIDとパスワードを入力すればダウンロードできる。

(勝村 幸博=IT Pro編集)