米Sun Microsystemsは2月26日,Java 2 Platform, Enterprise Edition(J2EE)Connector Architectureのベータ版をリリースした。これは,ERPやCRMのようなバックエンドのアプリケーションに対する標準的なアーキテクチャを提供することにより,J2EE 1.3仕様対応のすべてのアプリケーション・サーバーでの相互運用を可能にするものである。

 J2EE Connector Architectureは,J2EEプラットフォーム・ベースのビジネス・アプリケーションとERPやCRMのような既存の企業情報システム,および既存のデータベースとの統合システムを構築する場合にソフトウエア・デベロッパやアプリケーション・サーバーのベンダーが直面している多くの問題を解決することができる汎用的なソリューションである。

 J2EE Connector Architectureのバージョン1.0は,現在仕様化が進められている最中で,Java Community Process Program(JCP)の一部として仕様策定の最終段階にある。現在,J2EEのライセンス契約を得て市場に供給されているプラットフォームは25機種以上あり,J2EE Connector Architectureを使うことで,これらすべてに対してプラグ・アンド・プレイでの動作が可能となる。

 J2EEは,1999年12月にリリースされて以来25以上の大手ソフトウエア会社にライセンス供与され,1年足らずの短期間の間に事実上の業界標準となった企業向けのJava環境である。J2EE 1.3ベータ版は,現在 http://www.java.sun.com/j2ee/ 上で利用可能。Sun Microsystems社は,Java技術の普及のために仕様に対するユーザーからの意見を募集するJCPの中で,このJ2EE Connector Architectureの仕様案を「J2EE Connector Architecture Specification Request (JSR) #16」として公開した。詳細情報は http://www.java.sun.com/aboutJava/communityprocess/jsr/jsr_016_connect.html から入手可能である。

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