JENSは,2000年12月21日,企業ユーザー向けに,電子メールのウイルス・チェック・サービスを来年1月から開始することを発表した。1月15日から3月までは,試用期間として無償でサービス提供する。対象となるのは,同社の専用線接続サービス,あるいはメール・サーバーのホスティングおよびハウジング・サービスのユーザー。有償の正式サービス開始は2001年4月を予定。4月以降は,企業向けダイヤルアップのユーザーも同サービスを受けられる。個人ユーザー向けのサービスについては予定がないという。

 専用線接続ユーザーの場合,企業LANとJENSのバックボーンをつなぐ回線上に設置したメール中継サーバー上で,LANに出入りするメールにウイルスが含まれていないかどうかをチェックする。同社のデータ・センターにメール・サーバーをホスティングあるいはハウジングしている場合には,そのメール・サーバーとバックボーンの間に中継サーバーが位置することになる。

 同サービスでは,ウイルスを検出した場合の対処を,ユーザー企業の管理者がWebブラウザから設定できる。例えば,(1)ウイルスが見つかった場合には,メールを送信しないという設定や,(2)ウイルス添付ファイルを削除して,本文のみを送信するといった設定が可能。

 また,検出した場合の通知先も設定できる。(1)受信者にウイルスを削除した旨を伝えたり,(2)送信者と受信者には知らせず,管理者だけに通知することなどができる。

 これらの設定は,メールの送信元あるいは送信先のアドレス(ドメイン)ごとに変更できるという。

 4月からの正式サービス料金は次の通り。専用線接続とホスティング,ハウジング・ユーザーの場合,初期費用2万円で,月額25メール・アカウントまで1万5750円,50アカウントまでで3万500円,アカウント数無制限で36万円など。ダイヤルアップ・ユーザーは,初期費用2万円で,1アカウントあたり月額650円。

(勝村 幸博=IT Pro編集)

[JENSの発表資料]