米Cisco Systemsと米地域電話会社大手のSBC Communicationsは11月27日,企業ユーザーに対して,通信機器の購入とサービスをパッケージ化することで,それぞれを別々に購入または契約する場合より30%も安い価格を打ち出した。

 このパッケージは,SBC社のネットワーク・サービスとシステム・インテグレーション・サービス,およびCisco社のネットワーク機器をバンドルすることにより,顧客のニーズに合わせた柔軟で低コストなネットワーク・サービスを提供するというもの。

 SBC社とCisco社は,今年4月に戦略提携の契約を締結している。これにより,SBC社のネットワークで使用するDSL,ATM,フレーム・リレーなど各種の通信機器の推奨ベンダーとしてCisco社が位置づけられたのに加え,新しい通信機器の開発においても協力することになっていた。今回の発表は,この提携関係の効果をコストおよびサービス面でのメリットとして具体的にユーザーに示したものである。

 対象となるサービスには,専用インターネット・アクセス・ソリューション・パッケージと広帯域ネットワーキング・ソリューション・パッケージの2種類がある。前者は,SBCのポイント・ツー・ポイントのフレーム・リレーおよびATMアクセス・サービスとCiscoのルーターをバンドルしたサービスであり,企業ユーザーはSBC社が世界中に保有する数百のポイント・オブ・プレゼンス(POP)にアクセスして電子ビジネスを展開することができる。後者は,企業のリモート・オフィス間,ビジネス・パートナー間,サプライヤおよび顧客間に信頼性とセキュリティに優れた電子ビジネス通信サービスを提供するもの。機器とサービスのバンドル価格は,ユーザーごとに最適化されるため一定ではない。パッケージ・サービスは,機器の購入からインストール,インターネット接続性の維持管理,ネットワークとファイアウオールの監視,運用管理,ドメイン登録など,テクニカルな面と保守運用管理の両面で提供される。SBC社のNetwork Operation Center(NOC)やCisco社のSmartNetプログラムを通じた週7日/24時間体制の保守運用管理サポートが提供される。

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