11月10日,シマンテックは,同社のウイルス対策ソフト「Norton AntiVirus(Windows版)」に問題があることを公表した。11月6日版のウイルス定義ファイルを使用すると,ウイルスのスキャンに時間がかかり,パソコンの動作速度が極端に低下する場合がある。現在の最新版である,11月9日版のウイルス定義ファイルを適用すれば,この問題を回避できる。なお,この問題が,パソコンのシステムや既存ファイルに影響を及ぼすことはないという。

 今回の問題について,同社では,「11月6日版のウイルス定義ファイルの一部分に不具合があったため」(広報部)としている。

 先週も,日本ネットワークアソシエイツのウイルス対策ソフト「McAfee VirusScan」が,最新ウイルス定義ファイルが原因で,Windowsがフリーズするという問題を起こしている。([関連記事])。このような問題が続くと,ウイルス対策ソフトをインストールにしているにもかかわらず,「定義ファイルを更新しない」や「常駐させない」といったユーザーが増える可能性がある。今後は,このようなことがないように,ベンダーには細心の注意を払ってもらいたい。

(勝村 幸博=IT Pro編集)

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