米PC Dataが米国時間8月24日に,米国世帯におけるパソコンの利用状況の調査レポートを発表した。12万人以上の家庭インターネット・ユーザを対象にした調査と,ハードウエアとソフトウエアの販売データ(POSデータ)をもとにした。

 「Melissa」や「Love Bug」などのコンピュータ・ウイルス事件にもかかわらず,家庭パソコン・ユーザの約45%がいまだにアンチウイルス・ソフトを利用していない。米国家庭の61%がパソコンを所有している。

 「この調査で,コンピュータ利用に関する多くの仮説が事実と異なることが明らかになった。例えば,会社から帰宅した後も家庭のパソコンで仕事をするものだと思われているが,これは事実ではない。6月に表計算アプリケーションを使った家庭ユーザは5人に1人だった。パソコンは通信やレクリエーションの手段として活躍している」(PC Data社Operations部門副社長のHoward Dyckovsky氏)。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・家庭で所有するパソコンの52%がインターネットにつながっており。28%の家庭ユーザは1日に数回インターネットにアクセスする。1カ月に1度しかアクセスしない家庭ユーザは2.6%である。

・5年以上パソコンを所有している家庭は50%。6カ月以内の家庭は1.9%だった。

・家庭ユーザの75%がパソコンでゲームを楽しんでいる。「Solitaire」や「Minesweeper」など,Windowsにプリインストールされているソフトが最も人気が高い。

・家庭で所有するパソコンの52%は,ハード・ディスク装置が5Gバイト未満である。メモリ容量を64Mバイト以上搭載したパソコンは25%。333MHzまたは449MHzのCPUを載せたパソコンが35%を占めた。

・家庭ユーザの76%はインクジェット・プリンタを,15%はレーザ・プリンタを使用している。43%が15インチ・モニタを所有し,17インチ以上のモニタを所有する家庭ユーザは5%。

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