米NPD INTELECTが米国時間8月24日に,米国のPDA市場を調査した結果を発表した。小売店,メール・オーダ,リセラー・チャネルにおける販売を対象に調査を行った。

 2000年上半期におけるPDAの売上高は1999年通年に迫る数字という。これにより,2000年末時点の売上高は1999年の2倍以上になると予測している。

 1999年におけるPDAの販売台数は130万台だった。2000年上半期だけで同じ台数を販売した。2000年6月の販売台数は前年同月比190%増となった。1999年の売上高は4億3650万ドル。2000年上半期の売上高は約4億690万ドルとなった。

 2000年6月におけるPDAの首位は米Palm。65%の市場シェアを獲得した。2位は米Handspringで市場シェアは21%。Handspring社の成長により,Palm社とカシオ計算機は若干シェアを落とし,米EverexとPhillips社はトップ5から転落した。

■2000年6月におけるPDAのトップ5(出荷台数ベース)

ブランド 市場シェア
Palm 65.4%
Handospring 21.6%
カシオ計算機 4.4%
Hewlett-Packard 3.3%
NEC 2.0%

出典:NPD INTELECT社

■1999年6月におけるPDAのトップ5(出荷台数ベース)

ブランド 市場シェア
Palm 74.8%
カシオ計算機 13.5%
Hewlett-Packard 3.1%
Philips 2.9%
Everex 1.5%

出典:NPD INTELECT社

 2000年6月におけるPDAの平均価格は324ドル。1999年6月の350ドルとくらべて低下したものの,需要の増加と価格の急落が密接な関係を持つ他の分野と異なり,PDA市場は価格が安定している。

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