(2000.8.25)
 フランスとイタリア合弁のSTMicroelectronicsがスイス時間8月24日に,セットトップ・ボックス向けデコーダ「STi5500」の後継となる「STi5518」のサンプル出荷を始めたと発表した。

 STi5518では,「Dolby Digital」と「MP3オーディオ」に対応した。ハード・ディスク装置との接続を容易化する機能も備える。

 STi5518は「OMEGA」アーキテクチャを採用。32ビット・マイクロプロセサ「ST20」,MPEG-2対応のオーディオ/ビデオ・デコーダ,デジタル・ビデオ・エンコーダ,ディスプレイ/グラフィックス・コントローラ機能を1チップに集積する。DirecTVとDigital Video Broadcasting (DVB)のスクランブル解除機能やDVD再生機能を内蔵したSTBでの利用を想定した機能を備える。著作権保護機能「Macrovision」を組み込んだ。

 また,IRトランスミッタ/レシーバ対応機能や,ソフトウエア・モデムをST20に実装するための機能を装備する。

 STi5518は208ピンのPQFPパッケージに封止する。量産出荷は2000年第4四半期を予定している。

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