米ZDNetは米国時間8月24日,ハードウエア機器のサポート情報を提供する「Linux Hardware Database」を米DataPower Technologyからを買収したと発表した。ZDNetは,2000年4月にLinuxDevices買収したばかり。ZDNetによるLinux関連事業の買収は今回が2件目に当たる。Linux Hardware Databaseの買収総額などは非公開。「買収を通して,Linux市場のハードウエアや組み込み向けソフトウエアに関連したサービスを拡充する」(ZDNet)。

 Linux Hardware Databaseは,OSにLinuxを使う場合のハードウエア機器サポート情報をオンラインで提供している。ユーザーによるハードウエアの評価や,ドライバ・ソフト,仕様,ユーザーによるコメント,トラブル・シューティング,関連情報へのリンクなども提供しており,ハードウエア機器に関するユーザーのノウハウを蓄積している。「ユーザーがハードウエア製品を選択するのに役立つ情報を提供する」(ZDNet)。

 ZDNetは,LinuxDevicesとLinux Hardwareの事業を自社で展開している「Linux Resource Center」へ組み込む。同Centerでは現在Linux関連のニュース,レビュー,オピニオン,ソフトウエア・ダウンロード・サービス,転職情報,調査レポート,企業情報,ヘルプ,ハウツー情報などを提供している。

 調査会社の米IDC(International Data Corporation)の報告によれば,Linux市場は2001年に110億ドルを超え,そのうちハードウエア機器の市場は60億ドル,組み込み向けソフトウエアが52億ドルを占めるという。

 なお,米CNET Networksは7月19日,米Ziff-Davis(ZD)からZDNetをおよそ16億ドルで買収すると発表している(関連記事)。ZDはCNET Networksの子会と合併し,ZDが存続会社となる。

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