AWS Batchは、AWSが運用を代行するマネージド型のバッチ処理サービスだ。2016年11月に発表され、東京リージョンでは2017年6月に一般提供(GA)になった。
最初に明らかにしておきたいのは、AWS Batchはジョブの実行基盤であり、定時タスクをスケジュールに基づいて実行するジョブスケジューラー機能は含まないということだ。
必要なリソースを一時的に確保してジョブの実行が終わると環境ごと消す、という使い方を自動化する。
AWS Batchが提供する機能は次の通りである。
- 必要なときに必要なコンピューティングリソースを提供する
- 定義に従った処理を実行する
- 定義を設定するGUI(Graphical User Interface)を提供し、定義の内容を保持する
これらの機能によって、ユーザーは実行環境の構築やメンテナンスから解放され、バッチ処理アプリケーションの開発に専念できる(図1)。