どちらも、多数のデバイス一つひとつのID情報などを管理し、セキュリティを保ちながらデータをやり取りする。さらに、集めたデータをデータベースやストレージに格納する機能も備える。登場してから日が浅い新しいサービスであり、まだ導入実績が乏しいことも共通する。

 今号は、これら二つのIoTプラットフォームサービスを取り上げ、重要な機能の動作を検証する。

 AWS IoTについては、「デバイスからデータを集めてAWSサービスに連携」「デバイスのステータスをリモート制御」という典型的なユースケースに沿い、セキュリティや連携性、制御のしやすさを検証した。

 Azure IoT Suiteは、IoTシステムを実現するためのサービス群であることから、最初に全体の構成を説明する。そのうえで、IoTシステムに不可欠な二つのサービス「Azure IoT Hub」と「Azure Stream Analytics」について、「認証されていない偽のデバイスからのメッセージを拒否するか」「無効化したデバイスからのメッセージを拒否するか」「フィルタリングの条件に合致するデータだけをストレージに格納するか」を確かめる。