資料の紹介
SSD(ソリッドステートドライブ)は、記憶媒体にフラッシュメモリーを使うことによる高速性と、HDD(ハードディスクドライブ)と互換性を持たせることによる利便性を兼ね備える。しかしHDDとの互換性がSSDの可用性向上を妨げている。
SSDは、HDDとの互換性を維持するために、HDDと同じ“挙動”をする必要がある。そのため、内蔵するチップ単位でRAIDを組むことができず、SSD内に6~8個入っているチップのうち1つでも壊れたらSSD全体が使えなくなる。RAIDを構成するには、複数のSSDを用意する必要がある。
本資料では、複数のチップで「犬ぞり方式」のRAIDを構成することにより、フラッシュメモリーの可用性を最大限に発揮させるオールフラッシュストレージを紹介する。複数のチップのうち1つが壊れても、壊れたチップの中にあったデータを残りのチップが復元して処理を進めるので、部品交換に伴う可用性の低下を避けられる。