資料の紹介
みずほ証券の国内公募債総合の引受金額はおよそ3.2兆円で、20%を超えるトップシェアを誇る。金融市場、特に債券市場における同証券の高いプレゼンスを支えているのが、顧客ニーズに応える金融商品の開発力であり、他社の追随を許さない計算性能を発揮する「デリバティブ評価システム」である。これは、高度な数学理論を用いて、精緻にリスクを分析するシステムだ。
みずほ証券では、2008年よりこの「デリバティブ評価システム」の高速化に取り組んでいる。2014年に世界の金融機関で初めて採用したインテル Xeon Phiプロセッサーを用いたシステムのインフラ刷新を推進中だ。現在は、1日あたり約100万件のシミュレーションを行っているが、件数も規模も拡大を続けているため、2022年には現在の4~5倍の計算能力が必要になると予想されている。
そこで同社は、さらなるインフラ増強を目的に、最新世代のインテル Xeon Phiプロセッサー 7200製品ファミリーを搭載するハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)向けサーバーを導入した。本資料では、その背景と経緯、導入メリットを解説する。