資料の紹介
日立製作所を中核とする日立グループは、国内外の連結子会社864社、従業員総数30万3887人(2017年3月末日時点)を誇る。同グループでは2002年からグループ全社を対象に統合認証基盤の整備・構築に着手。あえて自社開発ではなく世界基準で豊富な実績のある認証基盤を採用し、2003年4月に稼働を開始した。
目的はユーザーIDの統合管理・アクセス管理によるセキュリティ強化とユーザー管理コストの低減、そしてネットワークのフラット化による“IT環境に左右されない”情報システムへのアクセスだ。それまでは、グループ各社がシステムごとにID・パスワードを必要とし、複数ID・パスワードの使い分けを余儀なくされていた。また規模の大小によってグループ会社における“ITシステム格差”も存在し、一方では独自認証基盤、一方では表計算ソフトによるID管理など極端な温度差があったという。
本資料では、日立グループがいかにして全体で使うITシステムの新規導入に成功したかを紹介する。導入時に検討したのは、トラフィックが一極集中にならないエージェント型であること、プラットフォームに依存しない柔軟な拡張性を持つこと、盤石なサポート体制があることなど。結果、導入した認証基盤は高い評価を得て安定運用を重ねている。日本最大級の企業グループの取り組みだけに、多くの企業にとってITシステム導入の参考になるだろう。