資料の紹介
2016年も、身代金要求やハクティビズム(政治的主張を含むハッキング)、競合妨害などさまざまな動機のDDoS(分散DoS)攻撃が行われ、その手法も多様化した。なかでも、50Gbpsを超える大規模な攻撃の割合が増加し、より効率的にサービス全体をダウンさせる傾向が強まっている。
特筆すべきは、IoT(モノのインターネット)機器を踏み台にした大規模なDDoS攻撃が継続的に発生したことである。IoT機器は予想以上のスピードで人々の生活に浸透する一方で、そのセキュリティにはいまだに脆弱性が認められており、早急な対策が求められている。
本資料では、2016年に発生したDDoS攻撃のさまざまなパターンとトレンドを分析し、その結果に基づいて2017年のDDoS攻撃の動向を予測する。DDoS攻撃が強力で大きくなるに伴い、突如として大きな被害をうけるリスクも高まっており、DDoS攻撃に常時対応できる体制が必要となっている。