資料の紹介

 高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、2017年秋に開始する国際共同実験「Belle II実験」を前に、研究活動を支える中央計算機システムを刷新した。Belle II実験は、宇宙から「反粒子」が消えてしまった謎に迫るための実験で、膨大なデータを収集・解析するために、従来とは桁違いの計算パワーとリソースが必要になる。

 KEKがシステムのサーバー群を選定するにあたっては、「どれくらいのクロックのCPUをトータルで何コア確保できるか」が基準となった。加えて、Belle II実験を支えるプラットフォームとして、観測データを決して失わない信頼性と、国内外の大学や研究機関と連携するための24時間365日稼働の可用性が絶対条件であった。

 本資料では、こうした厳しい条件のもと、競争入札で採用されたソリューションと、採用の理由を紹介する。従来のマシンルームのファシリティを改修できないため、提案されたソリューションは、ラックスペース、電源容量、空調設備の制約もクリアする必要があった。

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