資料の紹介

 スマートフォンやタブレットの急速な普及により、無線ネットワークが急増している。Wi-Fiの利用を前提とするスマートデバイスの急増は、駅やカフェといった公共スペースだけでなく、企業内の無線LAN環境をも大きく変えつつある。

 高性能で使いやすい無線ネットワークを低コストで構築するうえで無視できない課題が、「刻々と所在が変化する」というモバイルの特性に起因する性能問題への対処だ。アクセスポイントから見たモバイル機器の方向が変わるにつれて、無線信号の強度は当然、変化する。位置によっては通信が完全に失われることもある。

 本資料では、こうした課題解消に向けた参考データとして、クロアチアの公的調査機関「CARNet」が、無線LANアクセスポイント製品ベンダー各社に参加を呼びかけて実施した性能テストの概要と各ベンダー製品の成績を紹介する。802.11acおよび802.11n規格の19製品について、クライアントの数や配置を変えながら、壁を隔てた通信のスループットを計測するなどした。

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