Fintech先進国の欧米では、Fintechが“次”の段階に進みつつある――。Fintechによるデジタル化の洗礼を受けた欧米の金融機関は、その姿をこれまでとは大きく変えつつある。さらに、Fintechの影響は金融機関だけにとどまらない。多くの企業の現場にもその波が押し寄せ、Fintechの“民主化”とも言える動きが顕著になっているという。金融ビジネスにさらなる激変をもたらすFintechのその“次”にいち早く切り込む。

富士通総研<br>取締役執行役員常務<br>コンサルティング本部長<br>長堀 泉氏
富士通総研
取締役執行役員常務
コンサルティング本部長
長堀 泉氏

 欧米では金融×テクノロジー、いわゆる「Fintech」によって画期的な金融サービスが続々と生み出されている。Fintech先進国である欧米の動向に早くから注目し、最新情報を発信してきた富士通総研 取締役執行役員常務コンサルティング本部長の長堀泉氏は、「当初、Fintech企業は既存の金融機関にとって破壊的な競争相手だと見られてきましたが、今ではビジネスパートナーとする見方も広がっています。金融機関単独では実現が難しいサービスをFintech企業と共同で提供するケースが増えています」と語る。

 こうした動きが新たな金融サービスを生み出してきた状況は、欧米に限らず、日本でも同様に思える。だが、長堀氏の見解は異なる。欧米のFintechは「第1ラウンドが終わって、第2ラウンドに入った感じ」だと述べる。日本は第1ラウンドに取り残されたまま、欧米ではFintechが“次”の段階に入っているというのだ。

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