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工場の「生産性2倍」を実現する、製造ラインの最適化と柔軟性確保

2017/03/13

富士通

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 製造業各社にとって、コストを抑えながら生産の柔軟性やスピードを高めることは最重要の経営課題だ。そのカギを握る重要技術の一つが「自動化」である。ただ、これまで自動化に取り組んできた企業の多くは、工程をまたいだ生産性向上や仕様変更への柔軟な対応という点で大きな課題を抱えている。そうした中、富士通周辺機(兵庫県加東市)は長年にわたり磨き上げた自動化技術を駆使して、製造ライン構築の柔軟性を確保しつつ、工程をまたいだ一貫製造を実現し、生産性を従来の2倍に引き上げるという成果を上げた。この経験とノウハウを広く製造業各社に提供することを決め、自動化技術を駆使した製造ライン構築や生産性向上の支援に取り組んでいる。

 製品開発サイクルの短縮、開発・製造コストの低減、製品品質のさらなる向上、確実な量産体制の構築──。製造業は今、需要の素早い変化や多様化、国際競争の激化などを背景に、製品の開発や生産に関わる様々な課題に直面している。

 こうした課題の解決を狙い、製造業各社はこれまで自動化技術の導入を進めてきたが、まだ十分な成果を上げているとは言えない。自動化の適用が工程ごとの取り組みにとどまり、生産性が伸び悩んでいるケースが多いからだ。自動化されたラインが柔軟性に欠けているために、仕様変更などへの対応が難しいという悩みを抱える企業も少なくない。

 しかも最近では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)での口コミが需要を大きく左右するなどして、生産計画を急いで見直さなければならないケースも出てきた。技術面の課題もある。QCDの改善にロボットや自動化、IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)といった最新技術を活用しようとしても、自社製品に適した技術をどのように選び、実装すればよいかを的確に判断できる企業は多くない。

 そうした中、製造業が抱えるこれらの課題に長年取り組み、成果を上げてきた一社が富士通周辺機(兵庫県加東市)である。同社はスマートフォンやタブレット、IoT機器、PC用モニターといったモジュール型製品と、製造設備やシステムプリンターといったインテグラル型製品の両方を扱い、守備範囲はメカトロニクスからエレクトロニクス、そしてソフトウェアにまで及ぶ。

富士通周辺機<br>第一事業部第二製造部<br>部長<br>藤井 茂弘氏
富士通周辺機
第一事業部第二製造部
部長
藤井 茂弘氏

 こうした多様な製品を扱いながら、それらを一貫製造できる「自動機」を次々に開発してラインナップに加え、それぞれの製品の特徴に合った製造ラインを柔軟かつ素早く構築できるようにしてきた。これが富士通周辺機の最大の強みだ。同社第一事業部第二製造部長の藤井茂弘氏は「自社開発も含めたロボットや周辺機器、連結インターフェースのラインナップを幅広くそろえ、IoT技術を駆使して、自動機同士がスムーズに連携できる体制を整えています」と話す。

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人とロボットが協調、製造ラインを「丸ごと自動化」

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