デバイスの進化に加え、モバイル活用の発展に欠かせないのがクラウドサービスだが、壁となっているのがセキュリティ面での課題だ。
例えば紛失などの際にセキュリティを確保する仕組みが、デバイスのリモートロックやリモートワイプだ。しかし、これらが機能するには、通信できることが前提となる。アプリケーション管理では、コンテンツの行き先まで管理するコンテンツ管理が必要だ。BYODでは、プライバシーの問題からデバイス管理を実施してよいのかという議論がある。ソリトンシステムズの高橋未来央氏は、「そもそも、デバイス管理まではできないという前提でセキュリティを考えていく必要があります。これが、モバイル活用の難しいところです」と語る。
持ち歩けるデバイスを使用してどこからでもアクセスできるという利便性は、盗難や紛失のリスクを拡大する。ID/パスワードを複雑なものにしてしまうと、日常的に活用するのが難しくなる。
クラウド自体のセキュリティについても、クラウドのアプリケーションが、知らない間にほかのアプリケーションと連携してしまってデータが抜き取られたり、安易なコピー&ペーストを発端とする情報漏洩などの不安が残る。
こうした不安を解消するためには、デバイスにデータを残さない仕組みや、SNSなどにコピー&ペーストできないようにする必要がある。「BYODも考慮に入れるとデバイスへのマルウエアの侵入を防ぐのではなくマルウエアに侵入されてしまった場合を想定した仕様を考えておくべきです」と高橋氏は指摘する。
こうしたセキュリティリスクに対応すべくソリトンシステムズが提供しているのがセキュアブラウザーと専用ゲートウエイのソリューション「Soliton SecureBrowser」だ。