Windows 7/8.1からの移行に悩む企業。その理由とは

 日本国内での正式リリースから1年余りが経過したWindows 10。使いやすさをアップさせた新しいユーザーインタフェースや日本語対応の音声認識アシスタント「Cortana」、最新Webブラウザ「Microsoft Edge」など、ユーザーエクスペリエンスを高める多彩な新機能が大きな話題を呼んでいる。

 特にビジネスユーザーにとっては、セキュリティ機能が強化された点も大きなメリットだ。顔認証や指紋認証に対応した生体認証機能「Windows Hello」に加えて、Windows 10 Proなら「Windows情報保護」「BitLocker」が、さらにWindows 10 Enterpriseなら「Credential Guard」「Device Guard」などの機能が利用できる。大規模情報漏えいなどの事件が多発する現在、強固なセキュリティ機能を備えたWindows 10の導入を図ることは、ビジネスの安心・安全を守る上でも重要なポイントだ。

 しかし、その一方で、Windows 7/8.1からの移行に悩む企業も少なくないのも事実だ。サポート終了期限が間近に迫っているとはいえ、中堅規模以上の企業であれば、数千台~数万台規模のクライアントPCが稼動しているケースも珍しくない。これらを全て自社で移行するのは、相当な工数がかかってしまう。しかも、クライアントPCのOSが変わるとなれば、これまで利用してきた業務アプリケーションの動作に不具合が生じる可能性も出てくる。これを一つずつチェックしていくのは大変な手間だ。

 問題は社内にあるPCだけに留まらない。Windows OSは一般的なオフィス環境だけでなく、工場の制御システムや街頭の情報端末などの産業分野でも幅広く利用されている。いわゆる「産業用PC」だ。こうした端末のWindows 10移行をどう進めていくかも大きな課題といえるだろう。

 このように多くの課題を抱えるWindows 10移行だが、これらを簡単に解決するには「2つの方法」がある。

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