Oracle Exadataを基盤に据えてパナソニックグループのデータベース統合を推進

 パナソニック インフォメーションシステムズ(以下、パナソニックIS)は現在、パナソニックグループのIT中核企業として、グループ全体のITシステム企画/構築/運用を担うほか、その中で培ったノウハウを一般市場向けにも提供し、グループ外の企業からも厚い信頼を寄せられている。同社が提供するITソリューションは基幹業務系からアプリケーション統合、IT基盤統合、さらには情報セキュリティまで多岐に渡り、さまざまな業界の多様なニーズに応え続けている。

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 そんな同社は、「Oracle Exadata」を核にしてグループ内のデータベース基盤の統合を進めてきたが、先頃、Oracle Database 12cのマルチテナント機能(Oracle Multitenant)を利用してさらなる集約率の向上を図った。Oracle Exadataとマルチテナント機能によって同社が推進するデータベース統合の狙いと効果について、取り組みを主導するキーマンに聞いた。

パナソニック インフォメーションシステムズIDCサービス事業部 IT基盤部 アプリ基盤チーム(兼)運用基盤チーム チームリーダーの片岡光康氏

 パナソニックISでは、Oracle Exadataを基盤に据えたデータベース統合プロジェクトを2011年4月より進めてきた。同社IDCサービス事業部 IT基盤部 アプリ基盤チーム(兼)運用基盤チーム チームリーダーの片岡光康氏は、この統合プロジェクトの実施に至った背景を次のように説明する。

 「以前は、社内に大量のデータベースサーバーが散在している状況でした。当然、それぞれについてサーバーやストレージのコストが発生しますし、運用手法もバラバラであったため、そこでも多くのコストがかかっていました。また、ユーザー数の増加に伴うパフォーマンスの劣化や、夜間バッチ処理が規定の時間内に終わらないといった問題も大きな悩みの種でした」(片岡氏)

 この課題を解決するために、パナソニックISはOracle Exadataを基盤にしてデータベース統合を図ることを決める。

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 このプロジェクトの推進にあたっては、いくつかの方針が定められた。その1つが「リソース制御機能を利用した既存システムのパフォーマンス維持」である。複数のデータベースを集約してハードウエアリソースを共有した場合、あるデータベースが高負荷状態に陥った際に、他のシステムに悪影響が及ぶことが懸念される。そこで、リソース制御機能を利用して、それぞれのシステムのパフォーマンスを維持するというアプローチを採ったのだ。

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