アンケート調査で見えたテレワークへの意外な不安

 多くの企業が「テレワーク」の導入による働き方改革に取り組んでいる。しかし、取り組みを実際の成果につなげられている企業は多くないのが実情だ。この状況について、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は企業の意識調査を実施(※)。それによると、意外な現場の声が見えてきたという。

 まず注目したいのが、テレワークに対して何らかの不安を抱く人が少なくないということだ。中でも「社内の打ち合わせがしづらくなる」と答えた人は31.2%に上り、「在宅勤務者とオフィス出勤者の会話が減る」も24.8%となっている(図1)。

図1●「テレワークを導入する上での不安」
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社員同士のコミュニケーションにおける不安を抱く人がまだ多くいることが分かった

 また興味深いのは、テレワークの日常的なコミュニケーションツールとなる「メール」や「チャット」では、「適切な意思疎通が難しい」と感じる人が22.7%もいたことだ。具体的には、難しい問題について相談したいときや、同僚と雑談したいとき、上司の意見が欲しいときに、「電話」を使いたいという回答者はそれぞれ約4割を超えた(図2)。

図2●「テレワークを導入する場合、重要だと思う社内コミュニケーションツール」(抜粋)
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メールと電話で大きく傾向が分かれた。特に電話は「相談」「上司に意見をもらう」「雑談」といった複雑なコミュニケーションに使いたいと答えた人が多かった

 スムーズなテレワークの実現に当たっては、これらの不安を解消することが1つのカギになる。つまり、メール・チャットに加えて、「適切な音声コミュニケーション環境」をどう整備するか――。これが、企業の働き方改革の成否を左右するのである。

 もちろん、テレワークに移行するからといって、すでに整備済みの固定電話の仕組みをいきなり全面的に見直すことは現実的ではない。そこでNTT Comは、社員の多くが使っているスマートフォンをフル活用することで、「小さく」「スピーディに」、新たなコミュニケーション環境を構築する方法を提案している。その詳細を、次ページ以降で見ていこう。

※「経営者と従業員の働き方に関する意識調査」2016年11月1日~11月5日

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