ソリューションを導入しただけで働き方は変わらない
「ITを活用したワークスタイル刷新」が、近年、多くの企業の重要テーマになっている。その背景には、大きく2つの変化がある。
第1が労働市場の変化だ。少子高齢化が進む日本では、従来型の新卒一括採用では、もはや十分な労働力が確保できなくなっている。また、既存の社員の中にも、家族の介護などの事情を抱えた人は今後、ますます増えていくだろう。こうした中、企業が強い組織を形成・維持するには、就業中の社員はもちろん、一度は退職したシニア世代や、結婚・出産を機に仕事から離れてしまった女性、外国人などが能力を発揮しやすい環境づくりを進めることが重要命題となっている。
第2は競争環境の変化である。ビジネスのグローバル化が進む中では、海外の企業や、これまで競合しなかった異業種の企業との競争が激化している。この状況を生き抜くためには、組織内の情報共有、決裁者による意思決定、そして決定事項をかたちにするまでの一連のプロセスをいかに迅速に進めるかがカギとなる。既存の働き方に存在するムダを取り除くことは、市場競争力強化に向けて必須の取り組みといえるだろう。
こうした変化に適応する上で、テクノロジーは大きな役目を果たす。例えば、情報システムのクラウド化が進み、端末の小型化・軽量化も進んだ現在、「いつ・どこでも仕事ができる」環境をつくり上げることは技術的には容易になった。実際、スマートデバイスやクラウド型アプリケーションを活用することで、業務の実態にあった働き方の実現を目指す企業は多いだろう。
だが、やみくもにソリューションを導入しても、ユーザーの利用が定着しなければ意味がない。働きやすく、生産性向上につながる環境を整えるには、具体的にどんな手法をとるべきか。ここでは、他社に先んじてワークスタイル変革に取り組み、高い成果をあげているITベンダー・デルのケースを基に、その勘所を探りたい。
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