金融機関の業務を支える「ビジネスプラットフォーム」へのIT投資に力を入れるNRI

 「コンサルティング」と「産業ITソリューション」「IT基盤サービス」、そして「金融ITソリューション」という四つの事業領域でビジネスを展開する野村総合研究所(以下、NRI)。それぞれの領域に向けて提供される同社ソリューションに対する評価は高く、大手企業を中心とする顧客企業から厚い信頼を置かれている。

(「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」における野村総合研究所講演資料より)
(「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」における野村総合研究所講演資料より)

 海外でも例えば「FinTech(Financial+Technology)」と呼ばれる金融ITソリューションの領域では、米国の金融専門メディアである『アメリカン・バンカー』、および金融関連の情報サービス会社であるIDCフィナンシャル・インサイトがそれぞれ発表する「金融ITサービス企業のランキング」において、2014年はいずれもトップ10入りを果たしている。

(「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」における野村総合研究所講演資料より)
(「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」における野村総合研究所講演資料より)

 この金融ITソリューションの領域で、NRIは証券会社や株式市場、銀行、資産運用会社、保険会社などに対して各種ビジネスプラットフォームを提供しており、いわば「資本市場を支える存在」となっている。その重責を果たすべく、同社は近年、ビジネスプラットフォームへのIT投資を積極的に進めてきた。その状況について、日本オラクルが2015年4月に開催した「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」で講演に立ったNRI 執行役員の竹本具城氏(クラウドサービス本部 本部長)は、次のように説明する。

野村総合研究所 執行役員 クラウドサービス本部 本部長の竹本具城氏
野村総合研究所 執行役員 クラウドサービス本部 本部長の竹本具城氏

 「ビジネスプラットフォームのR&D(研究開発)やソリューションの開発、それを活用するためのBPO(Business Process Outsourcing)に対して、当社は積極的な投資を続けています。また、ソリューション群やASP群を運用するためのインフラ領域についても、具体的な投資計画があります」

 このインフラ投資の一環として同社が導入したのが、オラクルの「Oracle Exadata」だ。以降では、竹本氏による講演の内容を基に、金融機関向けビジネスプラットフォームのデータベース基盤としてNRIがOracle Exadataを採用した経緯と、その導入効果を紹介する。

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