普及が進むクラウド型グループウエア。一方で戸惑う企業も…

 「クラウドファースト」が叫ばれるようになった2013年以降、クラウドは企業がシステムを導入・構築する上でのメインの選択肢の1つとなっている。

 中でも、利用企業が急速に増えているのが、「Google Apps for Work」(以下、Google Apps)や、「Microsoft Office 365」(以下、Office 365)といったクラウド型のグループウエアだ。

 メールやグループウエアは、どんな企業でもほぼ全社員が利用するものである。これをクラウド化することで、管理負荷やコスト面で、大きな削減効果を得ようと考える企業が増えているのだ。

 加えて、クラウドサービスであれば、社外からでも利用でき、近年関心が高まっているワークスタイル変革、災害発生時などのBCPも実現できる。特にメールやグループウエアは円滑な業務遂行のベースとなるだけに、可用性を確保する上でも有効だといえるだろう。

 このように、Google AppsやOffice 365は企業に多くのメリットをもたらすものだが、企業の文化や業務内容は千差万別であり、すべての企業の要件に完璧にはフィットしないケースもある。実際、導入当初は、オンプレミスで運用していた時との“ギャップ”に悩んだものの、それを埋める方法を見つけ、より快適にGoogle Apps/Office 365を利用できるようになったという日本企業も多いのだ。

 では、Google Apps/Office 365を導入した企業が感じやすいギャップとは、どのようなものか。具体的な解決策とあわせて、次ページ以降で見ていこう。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。