姫路城や大阪・万博公園のイベントが全国で大きな話題に
企業が継続的な成長を果たしていく上で欠かせないのが、厳しい競争を勝ち抜くための「現場力」だ。ビジネスの最前線で働く人の力を高めることは、あらゆる企業に共通するテーマともいえる。こうした中、今後に向けた新たなチャレンジの第一歩を踏み出したのが、映像・音響機器レンタル事業やイベント事業を手がける株式会社タケナカだ。
2016年に創業90周年を迎えた同社は、まさにこの分野におけるパイオニアとも呼べる企業だ。35mmフイルム映写機の製造を皮切りに、視聴覚機器の専門サービスなどへも事業を拡大。さらに現在では、映像・音響、イベント、ICTのトータルソリューション企業へと変貌を遂げている。
「各種ハードウエアのレンタルだけでなく、映像/コンテンツ制作などのソフトウエア関連サービスまで一貫してご提供できる総合力が当社の強みです。特に3Dプロジェクションマッピングについては、姫路城の平成大改修記念イベントや大阪・万博公園の『イルミナイト万博』など、数々の国内大規模案件を手がけています」と同社で専務取締役を務める長崎 英樹氏は説明する。
3Dプロジェクションマッピングとは、実物と映像をシンクロさせる映像手法で、いま世界中の様々なイベントや展示会で注目を集めている。イルミナイト万博では、高さ約70メートル太陽の塔をスクリーンに、マッピング技術と効果音を駆使した幻想的な世界を演出。一方、姫路城では、大天守だけでなく、小天守や櫓、石垣などもスクリーンとして、3Dプロジェクションマッピングが投影され、大きな話題を呼んだ。
当然のことながら、こうしたイベントや展示会には数多くの現場が存在する。業務に携わるスタッフや機材の数も膨大になるだけに、同社では正確・迅速な組織運営に努めてきた。さらに、企業競争力を高める上でもう1つ重要なポイントとなっていたのが、クリエイティブ分野における現場の機動力強化だ。各方面から高い評価を集める同社のクリエイティブ力を現場でも発揮できるようになれば、今後のビジネスをより優位に進められるようになる。
「現場の業務環境を改善し、サービス品質や顧客対応力をよりレベルアップさせることは、当社にとって大きな課題でした。そして今回、これを実現するためにモバイルワークステーションを活用することにしました」と長崎氏は話す。
同社ではモバイルワークステーションを使って、どのように現場力を高めたのか。