POSシステムなど店舗内のシステムからサプライチェーン連携といった大規模な流通情報システムまで、小売・流通業に関連するソリューションが一同に介した展示会「リテールテックJAPAN 2017」(主催:日本経済新聞社)が、2017年3月7日から10日まで東京ビッグサイトで開催された。様々なソリューションが立ち並ぶ中で、新しい小売・流通の姿を感じさせるエッジの効いたデモが集中しているブースがあった。それが、パソコンのCPUなどで有名なインテルのブースだ。

 なぜインテルがリテールテックJAPANに出展しているのか。実はインテルは、組み込み製品向けの事業に40年以上の歴史を持つ。近年のIoT(モノのインターネット)の拡がりは、組み込み製品向け事業をIoT事業へと発展させることにつながっている。そんなインテルは、リテール(小売)業界向けの統合プラットフォーム「インテル® レスポンシブ・リテール・プラットフォーム」(インテル RRP)を2017年1月にグローバルで発表している。インテルが持つコンピューティングやセンシングの技術を活用したIoT事業として、リテール業界のイノベーションの推進を支援する戦略を明確に打ち出しているのだ。

リテールテックJAPAN 2017のインテルブース

 リテールテックJAPANのインテルブースのテーマは“Your Amazing Starts with Intel”。店舗は、モノを売るだけの場所から、サービスやコミュニケーションまでも含めた価値を提供する場へと、大きく変化するときを迎えている。最新技術を駆使して新しい発想を具体化したインテルブースの展示で、変化の先にある次世代のショッピング体験を体感してもらおうというわけだ。

 インテルでIoTアジア・セールス IoTマーケット・デベロップメント ダイレクターを務める佐藤 有紀子氏は、「リテールの現場では、まだまだ解決すべき課題が多くあります。一方でIoTの活用により、その課題を解決し、より効率的で、収益を最大化できる可能性も秘めています。様々なパートナーの強みとインテルの製品、テクノロジーを組み合わせることにより、リテールの課題解決と最適化に向けた先進のソリューションを提案しています」と語る。

 リテール業界向けソリューションでも、パソコン時代と同様に「インテル入ってる」のスタンスで黒子に徹する。各種のパートナー企業と協業することでインテルの技術をリテール業界の発展へと役立てようという考えである。インテルブースには、12社のパートナーの展示と、インテル自身のソリューション展示が並んだ。以下、リテールの次世代ソリューションを提案するインテルブースの展示内容について、具体的に見ていこう。

次ページ以降はITpro Active会員(無料)の方のみお読みいただけます。