OSのアップデートで重複排除機能が追加されたUnity
Dell EMCは2017年5月に「Dell EMC Unity」(以下、Unity)のオールフラッシュモデルを投入し、同年11月には「Dell EMC SCシリーズ」(以下、SCシリーズ)のオールフラッシュモデルとUnityのソフトウエア・アップデートを発表した。この一連の動きは「ミッドレンジでもオールフラッシュをコアストレージにしていく」という、同社の強い意欲の現れといえるだろう。インテル® Xeon® プロセッサーを搭載するDell EMC Unity/Dell EMC SCシリーズだが、注目すべきポイントをシリーズ別に紹介したい。
まずUnityだが、これはNAS/SANの両方の利用形態に対応したユニファイド型のオールフラッシュストレージであり、シンプルかつコンパクトであることが大きな特長となっている。例えば下位モデルの「Unity 350F」は、わずか2Uの筐体に25本のSSDを搭載でき、これだけで約400TBの物理容量を実装できる。1ラックユニットあたり200TBというのは、極めて高い容量密度だ。また、上位モデルである「Dell EMC Unity 650F」では最大1000台のドライブに対応し、最大容量は16PBに達するという。
「2017年11月に発表された『Dell EMC Unity v4.3 OS』によって、機能がさらに強化されたことも注目ポイントです」と語るのは、EMCジャパンの古舘 良則氏。大きく3つの機能拡張がなされているという。
まず、第1はインラインでの重複排除機能の追加である。「圧縮は旧バージョンのOSでもサポートされていましたが、今回重複排除が追加されたことで、さらなるデータ削減が可能になりました。SSDに書き込まれる前にメモリ内でデータを削減するため、書き込みスピードが向上し、フラッシュの寿命も延ばせます。また、ファイルとブロックの両方に適用でき、LUN/ファイルシステムごとにオン/オフ設定するというシンプルな運用になっていることも特徴的だといえます」(古舘氏)。
インテル® Xeon® プロセッサー