顧客やマーケットなどのデータに基づき、科学的な分析から導き出す意思決定の仕組みが重要になっている。先進的な企業では既にビッグデータをビジネスに活用し、成果を挙げる例も少なくない。データサイエンティストなどの専門家に任せるまでもなく、現場のビジネスユーザーやマーケティング担当者などがBI(ビジネスインテリジェンス)ツールを活用する「セルフサービスBI」の動きが広がっている。

 ただ、現場レベルで迅速な意思決定を行うためには、過去データの分析をするBIだけでは不十分だ。今や現場でも、未来の傾向を予測するBA(ビジネスアナリティクス)が欠かせない。営業担当者などが自ら分析を行う「セルフサービスBA」の活用がプロジェクト成否のカギを握る。

 セルフサービスBAの意義について、オープンテキストのシニアソリューションコンサルタント落合辰巳氏は「社内、社外の専門家から自分の手に分析を取り戻すことです」と強調する。社内のデータサイエンティストに分析を依頼する場合、分析結果が判明するまで時間がかかり、スピーディな意思決定が難しいという課題がある。また、外部の専門家に依頼する場合、分析結果を導き出すロジックがブラックボックスになり、自社に分析のノウハウが蓄積できないことやコストが割高になるといった課題があるという。

オープンテキスト株式会社<br>ソリューション部<br>シニアソリューションコンサルタント<br>落合辰巳氏
オープンテキスト株式会社
ソリューション部
シニアソリューションコンサルタント
落合辰巳氏

 何よりもデータサイエンティストの有無にかかわらず、また、たとえデータマイニングツールの利用を行っている企業であっても、実は多くの企業の現場では、まだまだExcelでの分析が現役だ。しかし、高度な関数や複雑なマクロに精通した“Excel名人”がいないと分析できなかったり、レコード数が増えると分析スピードが極端に遅くなったりする。こうした課題を解消する現場向きのビッグデータ分析ソリューションがある。

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