ソフトバンクロボティクスのPepperに代表されるヒューマノイドロボットは、スマートフォンと並んで最も身近なITデバイスとして期待されている。最近のマーケティングでは顧客への“寄り添い”が重視されているので、ヒューマノイドロボットはそのための重要なツールとなることも間違いないだろう。
ただ、ヒューマノイドロボットには物理的な大きさの限界があるため、あらゆる機能やデータを内蔵することは難しい。移動や対人コミュニケーションなどの基本機能は必須となるが、画像認識、音声認識、翻訳や通訳、顧客属性に基づくレコメンドといった大きな計算量を必要とする処理はクラウドが提供するサービスに任せ、ヒューマノイドロボットはIoTデバイスとしての役割に徹するのが現実的だろう。
ソフトバンクのグループ企業であるソフトバンクロボティクスはPepperをクラウド「Microsoft Azure」と連携させる「Pepper meets Microsoft Azure」を3月9日にスタート。7月22日にはMicrosoft Azure×IoTのコミュニティ「IoTビジネス共創ラボ」(事務局:日本マイクロソフト、幹事社:東京エレクトロン デバイス)にボードメンバーとして参加するとともに、Pepperワーキンググループが設立された。
PepperはMicrosoft Azureと連携することで、どのような進化を遂げるのか。IoTビジネス共創ラボ/Pepperワーキンググループの活動内容とは。紹介していこう。