バックアップ担当者の負担はどこまで増え続ける?
ITとビジネスの関係が密接になり、社内の情報資産を守るバックアップの重要性はますます高まっている。しかし、IT担当者にとっては、バックアップの運用が大きな負担となっているのも事実だろう。その背景にあるのが、社内システムに蓄積されるデータの急増だ。
現在の企業システムには、日々増え続けるトランザクションデータ以外にも、メールなどのテキストデータ、各種Officeドキュメント、写真やビデオデータなど、実に多岐にわたるデータが蓄積されている。その量が時の経過とともに増大するのは当然のことだが、ビジネスのデジタル化が進んだことで、その増え方が“爆発的”なものになっているのだ。
多くの企業システムの構築に携わり、バックアップの動向に詳しい富士通の高田 俊之氏も、急増するデータへの対応に悩む企業が増えていると指摘する。
「バックアップ対象となるデータが増え、スケジュール通りにバックアップが完了しない、復旧に多大な時間がかかるといった悩みを抱えるお客様からの相談は、確実に多くなっています。こうしたお客様のニーズにお応えすることが急務となる中、我々は、これからの時代に求められるバックアップ製品のあり方を改めて検証。その結果“いくつかの必須条件”が見えてきました」(高田氏)
その条件とは、バックアップデータを効果的に削減できる仕組み、データをスムーズに復旧できる仕組み、そしてシステムのパフォーマンス低下を招かない仕組みを備えていることだ。「『どれもバックアップの基本じゃないか』という方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの条件すべてをクリアできている製品は、それほど多くはないのです。そして、この条件を満たす製品として、私たちが注目している1つの製品があります」と高田氏は語る。