ものづくりの現場で3D CAD活用が加速している。効率化による生産性向上が確実に見込めるので、3D CAD導入は攻めの投資といってもいい。しかし、ソフトのバージョンが上がるたびに動作が重くなり、生産性が思うように上がらないと感じているユーザーも多い。その理由はハードのメモリー不足など、最適なスペック選択ができていないからだ。CPU、メモリー、グラフィックス、すべてが最新となった今こそ、攻めのIT投資を行えるチャンスだ。
ものづくりの現場で3D CADを活用するメリットは大きい。空間認識も容易で、2D図面では見落としがちだった部品間の干渉も回避できる。コンストラクションの分野においても、正確で無駄のない配線や配管の設計などで大きな成果を上げてきた。
このように3D CADは、ものづくりの生産性を高めてきた。そして現在、3D CADの活用シーンは、設計・開発を中心としたエンジニアリング業務に限らず、プロモーションやセールスなどのビジネスの現場にもさらに大きく広がってきている。設計の専門知識を全く持たない顧客にも、完成形をリアルにイメージできる効果は非常に大きい。
そうした多様な場面において、プロジェクトの成否を分けるほどの差異化要素となっているのが3Dグラフィックス性能である。高度な手法を駆使したリアルな表現、あるいはオブジェクトの中身を透過させた状態でのアニメーション表示など、よりインパクトの大きな体験を提供するための最新テクノロジーへの対応が急がれる。
そこに登場したのが、最新AMD FireProプロフェッショナル・グラフィックスカードを搭載したDell Precisionワークステーションの新ラインアップである。Dellの嘉山よし子氏はそのメリットをこう語る。「煩雑な検証やチューニング作業を経ることなく、今すぐに業務で活用し、競合他社の一歩先を行くことができます」。その“秘密”を掘り下げてみよう。