上司「昨日頼んだ社内セミナーの参加者募集の段取りはできたか?」

メンバー「昨日のうちに、受付システムのドラフト版は完成しています。URLをメールしますので、最終確認をお願いできますか? 確認OKなら、即リリースします」

 これは、中電シーティーアイ(以下、中電CTI)の総務部門での一コマだ。ITシステムの開発が本業ではない総務部所属の社員が1日で作ってしまったのは、下図のフローで動作するWebシステムだ。

社内セミナー申込受付処理の流れ
社内セミナー申込受付処理の流れ
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手作業に頼っていたセミナー申込受付業務

 従来、中電CTIでの社内セミナーの申込受付業務は、以下の手順で実施していた。

  1. 対象者向けにメールでセミナー開催を周知する
  2. 各参加希望者は事務局へ参加希望のメールを返信する
  3. 事務局では、参加希望者をExcelで作った参加者一覧表に登録する
  4. 参加受付完了のメールを参加希望者に送付する
  5. 申し込みキャンセルの連絡があれば、手作業で修正する

 こういったやり取りは参加者が数名なら対応可能だが、十数人を超える場合、作業量は膨大となり、受付ミスの発生は避けられない。この対策として、参加希望者が直接ファイルサーバー上のExcelへ参加申し込みを登録できるように変更したこともある。しかし、誤って他者の登録を削除してしまったり、二重登録してしまったり、まれにExcelファイルが破損してしまうといったトラブルが発生してしまった。

 この状況を大きく改善したのが、先ほど紹介したアプリだ。このアプリは、中電CTIが開発し中部電力へ納入した「組立型アプリ作成・実行基盤」を活用して作成したものだ。 ITシステムの開発が本業でない総務部所属の社員が、たった1日で業務を改善するWebシステムをつくることができる組立型アプリ作成・実行基盤とは、どのようなものなのだろうか。

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