「ソフトウェア・デファインド・ストレージ(SDS:Software Defined Storage)」の導入検討がいよいよ本格化してきた。火付け役の1つは、2014年3月にリリースされたVMware社の「Virtual SAN(VSAN)」だ。
汎用サーバーの内蔵ディスクを利用してストレージ環境を構築する「ソフトウェア・デファインド・ストレージ」の最大のメリットは、高機能・大容量のストレージ環境を低コストで迅速に調達でき、デプロイやプロビジョン等も1つのツールで可能なことだ。増大するデータ量に対応するための即効性の高いソリューションとなるうえ運用もシンプル化できるため期待は大きい。しかし、性能や可用性など“サービス品質”が伴わなければ、アーカイブなどに適用範囲が限られてしまう。製品選定には慎重を期したいところだ。
本稿では、2008年からソフトウェア定義ストレージを提供し、世界100万ライセンスという実績を誇るソフトウェア・デファインド・ストレージ製品「StoreVirtual VSA」を紹介する。インフラ・運用コストを抑制して価格競争力を高めたいクラウドサービス事業者、データ増大や慢性的なストレージコスト高に悩む企業などがいち早く導入検討を進めている製品だ。
「3PAR StoreServ」のようなアプライアンスストレージだけではなく、自社に最適なソフトウェア・デファインド・ストレージ環境を、いかなるテクノロジーで構築すべきか。選定にあたって留意すべき点は何か。TCO低減はどれだけ期待できるか――ソフトウェア・デファインド・ストレージの導入を検討する上でぜひ参考にしてほしい。