スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスを導入したものの、メールやスケジュールの確認ぐらいにしか使っていないという話はよく聞く。経営陣が期待するような、営業担当者の成績アップや生産性向上になかなか直結していないのが現状ではないだろうか。高い費用をかけて導入したのだから、もっと活用してほしいというのが経営陣の本音だろう。

 一方、営業活動の可視化による営業効率の向上や収益拡大を目的に、幅広い企業の間で導入が進められてきた「SFA(Sales Force Automation:営業支援システム)」。こちらも導入はしたものの思うような効果を上げられず、ツール自体も利用されなくなってしまっているといったケースも決して少なくはない。

木下 鉄平 氏
ソフトブレーン株式会社
取締役
木下 鉄平 氏

 「そんなSFAとスマートデバイスですが、両者を組み合わせることで大きな効果が期待できます」とソフトブレーンの木下鉄平氏は指摘する。

 SFAがなかなか企業に定着しない大きな要因の一つは、営業担当者の活動は基本的には社外が主体だということ。SFAを活用するには外出時にノートPCを携行して、そこからSFAにアクセスしなければならない。しかし、ノートPCは相応に重量もあって持ち運びに負担を感じる担当者も少なくない。しかも、ネットにつなぐ煩わしさや、バッテリーの持続時間の問題もある。コンプライアンス上の観点から、PCの持ち出しそのものを制限しているという企業も多い。

 「こうした課題を打開するソリューションが、スマートデバイスでのSFAの活用です」と木下氏は力を込める。

 どのようなことか、次ページ以降で具体的に見ていこう。

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