企業でのパブリッククラウドサービスの利用が拡大している。Office 365、Google Apps、desknet's、サイボウズなどのメールやグループウエアといった汎用的なツールはもちろん、SalesforceなどのCRMやSFAといった業務に特化したアプリケーションや、Boxなどのオンラインストレージサービスの活用なども企業ユーザーの間で一般化してきている状況だ。最近では、複数のクラウドサービスを利用している企業ユーザーも増えてきている。

株式会社ソリトンシステムズ<br>セールマーケティング部<br>竹谷 修平 氏
株式会社ソリトンシステムズ
セールマーケティング部
竹谷 修平 氏

 その一方でモバイルからのクラウドサービスの利用においては、セキュリティや管理上の課題がよく指摘されることも事実だ。デバイスの盗難や紛失に起因する情報漏洩や、インターネット経由でのアクセスによる盗聴や不正アクセスなどのリスクについても大きな懸念がある。また管理に関しては、特にスマートデバイス利用時の端末管理の負荷や、BYODを採用した際の利用者のプライバシー保護の問題への対処なども避けられない。

 「こうした課題を踏まえ、クラウドサービスのユーザーがその利用にかかわる安全性や管理性の担保に向けた具体的な方策を検討する中で浮上してくる要求は、大きく三つに集約できます」とソリトンシステムズの竹谷修平氏は語る。すなわち「利用可能なデバイスを特定したい」「アクセス経路を制限したい」「デバイスからの情報漏洩を防ぎたい」である。言い換えれば、これらの要求を満たすことで初めて、既に述べたようなクラウドサービスの利用におけるセキュリティ上、管理上の問題を解消できるわけだ。

 では具体的に、そうした要求をトータルに満足させるソリューションとは、どのようなものだろうか。次ページから、様々なクラウドサービスでのモバイルアクセスに利用されているソリューションを、老舗建設会社のGoogle Appsでの導入事例を交えながら紹介する。

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