2016年11 月1 日

各位

一般社団法人 クラウドサービス推進機構(CSPA)

ニュースリリース:2016 年度「クラウドサービス認定プログラム」、新たに認定されたクラウドサービスを公開

一般社団法人 クラウドサービス推進機構(CSPA)は、中小企業の経営を支える基盤として、良質なクラウドアプリケーションサービスのビジネス活用を推進するために、クラウドサービスを審査、認定する「クラウドサービス認定プログラム」を運営しています。今年度、第3回を公募し、2016 年7 月末日に締め切りました。本認定では、中小企業が安全に、また安心して持続的にビジネスで活用できるクラウドサービスの最低限必要な要件を定めた審査ガイドラインに沿って、厳正に審査いたしました。

その結果、下記12 のクラウドサービスが審査基準をクリアし、適合と認められましたので、皆様に発表いたします。これにより、認定されたサービスは26 になりました。いずれも秀逸なクラウドサービスがそろい、中小企業の経営に大いに寄与することと期待しています。当機構では今後もこの認定プログラムを普及させることで、中小企業の安心安全なIT 経営を支援してまいります。

※個別の取材はinfo@smb-cloud.org まで、お申し付けください。
※このリリースに関しては、http://www.smb-cloud.org をご参照願います。

 ―記― 

【認定されたクラウドサービス】

業務系サービス:
SPinno(スピーノ) 株式会社SPinno
Power Position センターフィールド株式会社
AppsFS 日本オプロ株式会社
Safe HR(看護・介護支援サービス) 株式会社コーネッツ
FlexCRM(フレックスシーアールエム) ノイアンドコンピューティング株式会社
Focus U(フォーカスユー) キャップクラウド株式会社

情報系サービス:
ナレッジリング 株式会社CBIT(シービット)
Mitoco 株式会社テラスカイ
AOSBOX Business AOS データ株式会社

開発サービス:
Wagby クラウド on AWS 株式会社パルシス
ビジネス特化CMS Buddy(バディ) 株式会社WEB マーケティング総合研究所
AICloud(エーアイクラウド) 株式会社エーアイ

【認定されたクラウドサービスの概要】

<業務系サービス>
SPinno(株式会社SPinno)
中小企業の煩雑な販促業務を効率化し、コスト削減と売上向上を支援するサービス。
http://www.spinno.co.jp/

Power Position(センターフィールド株式会社)
パソコンでは管理できない膨大な件数の顧客データをクラウドで管理、これまで分散処理していた商品の受注から梱包・発送、入金・決済までをクラウド上でワンストップで支援するフルフィルメントサービス。
https://centerfield.co.jp/#powerposition

AppsFS (日本オプロ株式会社)
モバイルを有効活用し、訪問型の工事やメンテナンスなどのフィールドサービス活動の生産性向上のための支援サービス。
https://micro.opro.net/AppsFS/

SafeHR(株式会社コーネッツ)
これまで紙で管理されてきた介護記録・バイタルチェック表などの作成作業のシステム化によって、介護現場の作業効率の改善と経営の安定に貢献する介護事業者向け看護支援システム。
http://www.caunets.jp/product/safehr/

FlexCRM (ノイアンドコンピューティング株式会社)
中小企業CRM(顧客関係管理)クラウドサービス、顧客データをもとに営業支援、カスタマーサポート、マーケティング、分析等を効果的に連携する。
https://flexcrm.jp/

Focus U (キャップクラウド株式会社)
出退勤打刻がリアルタイムで把握できるクラウド型タイムレコーダー。PC やタブレットがタイムレコーダーになり、「いま、誰がいるか?」がすぐに確認できる、非常に安価な中小企業向き勤怠管理支援サービス。
http://www.focus-u.jp/time/

<情報系サービス>
ナレッジリング(株式会社CBIT)
業務知識やノウハウ、文書など、業務上必要な情報をクラウド上に集約させ、例えばWeb でのFAQ での情報共有を容易にするなど、業務効率化を図ることができる。
http://www.faq-system.com/index.html

mitoco(株式会社テラスカイ)
モバイル、クラウドを基本とし、掲示板機能、ビジネスチャット、カレンダー機能、ToDo 機能などによって日常の業務における情報の流れを電子化し、業務の抜け漏れ防止、確実化、迅速化を支援するソーシャルウェア
https://www.mitoco.net/index.php

AOSBOX Business(AOS データ株式会社)
低コスト、安全、高速をモットーにし、データ漏洩、データ紛失、データ災害などのあらゆるトラブルからデータを保護し、効率よく復元できる、BCP 対策にも有効なクラウドバックアップサービス。
http://business.aosbox.com/

<開発系サービス>
Wagby クラウド on AWS(株式会社パルシス)
安価に開発・稼働・運用・メンテナンスをクラウド上で行え、小規模企業に適したノンプログラミングの開発ツール、サーバ構築や管理、ネットワークの知識が不要でシステムの開発とメンテナンスに専念できる。
http://www.palsys.jp/wagbycloudaws

Buddy(株式会社WEB マーケティング総合研究所)
中小企業でも必須になっているホームページ作成。専門知識のない初心者でも簡単に操作でき、低価格でビジネスに役立つ本格的なホームページを、自社で制作・運用できる。
http://www.cms-buddy.jp/

AICloud(株式会社エーアイ)
Web ブラウザ上でテキストデータからナレーション音声が作成できる、高品質音声合成エンジン活用のクラウドサービス、手軽に音声を使ったWeb サービスやアプリの開発・展開が容易に。
http://www.ai-j.jp/cloud

【審査基準およびサービス認定ガイドライン】
中小企業が安全に、また安心して持続的にビジネスで活用できるクラウドサービスの最低限必要な要件を整理したガイドラインを公開しています。

審査に際しては、次の7 つの視点から、クラウドサービスを評価いたします。

(1) 経営の視点
(2) 運用の視点
(3) SLA の視点
(4) 技術の視点
(5) 取引条件の整備状況
(6) サービス体制
(7) その他、経営基盤、人材、実績など

今回の認定を通じて次の3つのことが明らかになってきました。

(1) 業務系、情報系、開発系と広範なサービスが提供され、多様なサービスが提供され、中小企業の選択肢の幅が確実に広がっている。
(2) クラウドサービスのサービスレベル、使いやすさが向上し、中小企業にとって選びやすくなってきている。
(3) 認定されたクラウドサービスの多くが、共通の基盤に実装されており、良質な基盤によってサービス品質が保証され、中小企業のクラウド活用を支援している。

また、中小企業側が利用するにあたって、次のような共通の課題も明らかになりました。

(1) 安心して取引できるような基本情報が、web 上に、掲載されていなかったり、掲載場所が分かりにくいケースが少なくない。効果的な目次の設定、サイト内検索機能など、情報の探しやすさを考慮したページ作りを心掛けてほしい。
(2) IT やクラウドサービスに精通していない中小企業にとって、理解しにくい用語や説明文章が多い。カタカナや略語をできるだけ減らし、平易な文章で分かりやすく、親しみやすくする工夫が必要である。
(3) マニュアルの簡素化、オンラインヘルプさえもいらない画面デザイン、ユーザーの感覚に違和感のない設計を心掛けてほしい。

当機構のクラウドサービス認定によって、質の高いクラウドサービスとして、中小企業ユーザーへの普及、認知・理解向上の一助となることが大いに期待されます。

【業界関係者からのコメント】

特定非営利活動法人IT コーディネータ協会 会長 播磨崇氏
「IT が進展して行く環境下で、IT を利活用して経営革新を行うと考えている中小企業の経営者は増えてきています。特にクラウドサービスを導入するに当たり、企業に置ける運用負荷をなくすために、ソリューションの品質は課題だと思います。その品質を第三者が認定し評価される事は、クラウド導入にあたって、大きな助けになると考えます。協会としてもこのような活動に対し、今後とも支援をしていきたいと考えています。」

株式会社富士通マーケティング 執行役員クラウドサービスビジネス本部長 浅香直也氏
「当社のクラウドサービスマーケットプレース『azmarche』で提供している2つのクラウドサービスが認定され、中小企業のお客様にクラウドサービスをアピールするうえで、大きな力を得た思いです。これまで、中小企業のお客様に、扱っているサービスの安心感をどうやってお伝えしようかと悩んでいましたが、この認定を受けたサービスをどんどん登録することで、これからは自信をもって普及に向け展開を行っていきたいと思います。」

株式会社セールスフォース・ドットコム執行役員 アライアンス本部 ISV アライアンス部 北原 祐司氏
「Salesforce のプラットフォームが評価され、またその上で動くアプリが認定されたことを嬉しく思います。現在、当社のAppExchange で200 以上のアプリを提供していますが、それらのクラウドサービス認定プログラムへの登録もさらに推進していきます。今回の認定で、中小企業のお客様に安心してクラウドアプリをご活用いただき、このプログラムが大きな評価を得らえることを期待しています。」

【認定式】 2016 年11 月11 日(金)10:15 より、ホテルメルパルク東京にて認定式を執り行います。

【今後の予定】 来年度の公募を、2017 年4 月に予定しております。

【主催】 一般社団法人 クラウドサービス推進機構(CSPA) http://www.smb-cloud.org/

【問合せ先】 当事業及び当リリース内容に関して、また個別の取材については、以下にお問い合わせ願います。
info@smb-cloud.org

【協力】 株式会社ノークリサーチ

【主催者について】 一般社団法人クラウドサービス推進機構
http://www.smb-cloud.org/

■設立趣旨及び活動方針
クラウドアプリケーションサービスのビジネス活用を推進するとともに、日本経済の持続的な成長の礎となる中小規模事業者の経営改善/改革の促進を目指します。またその実施に係る関連組織・団体などと、幅広く緊密な連携を図り、顧客志向の実践的な活動を積極的に実施して参ります。そのため、情報配信、研修、ワークショップ、会誌発行、サービス品質認定などの事業を計画しております。

■設立日:2013年8月6日