一般社団法人 クラウドサービス推進機構(CSPA)は、中小企業の経営を支える基盤として、良質なクラウドアプリケーションサービスのビジネス活用を推進するために、クラウドサービスを審査、認定する「クラウドサービス認定プログラム」を運営しています。このたび第2回を公募し、2015年10月末日に締め切りました。

本認定では、中小企業が安全に、また安心して持続的にビジネスで活用できるクラウドサービスの最低限必要な要件を定めた審査ガイドラインに沿って、厳正に審査いたしました。

その結果、下記5つのクラウドサービスが審査基準をクリアし、適合と認められましたので、皆様に発表いたします。これにより、認定されたサービスは第1回目と合わせて
14となりました。

※このリリースに関しては、http://www.smb-cloud.orgをご参照願います。

―記―

【認定されたクラウドサービス】

業務系サービス:

Spice-S ウランバブレインハーツ株式会社
SmartVisca株式会社サンブリッジ

情報系サービス:



WaWaOffice株式会社アイアットOEC
Cloud Shared Office株式会社ソルクシーズ
FUJITSU Security Solution SYNCDOT SaaS<株式会社富士通システムズ・イースト

【認定されたクラウドサービスの概要】

<業務系サービス>

Spice-S ウランバ(ブレインハーツ株式会社)
商談、見積、納品、請求、回収までの一連の業務の効率化に役立つ売上管理サービス。自動的な売上予実の管理や売上速報の管理職・社内との共有によって、日々の営業業務を支援する。また自動集金、自動入金消込機能など、経理スタッフと連携した請求業務によって効率化を図ることができる。

SmartVisca(株式会社サンブリッジ)
営業支援アプリケーション「セールスフォース」を用いた名刺管理サービス。名刺をスキャンあるいはカメラ撮影した画像を送信すれば名刺データが登録される。モバイル用アプリケーション「セールスフォース 1」での名刺登録、検索が可能。効果的な取引先の情報管理が行える。

<情報系サービス>

WaWaOffice(株式会社アイアット OEC)
社内の情報共有をスムーズに行うことができる、簡単操作のグループウェアサービス。ワークフロー、簡易データベース、営業日報管理などとの連携が可能。社内のコミュニケーション向上、社員のモチベーションアップを図り、組織的営業活動を支援する。

Cloud Shared Office(株式会社ソルクシーズ)
クラウド上の共有スペースを提供し、社内外のファイル共有を安全、スムーズにする「ECM」と、タイムリーな帳票作成を支援するクラウド帳票サービス「WebReport」で構成される。誰にでもすぐに使える操作性によって、安全・スピーディーに大量データの送受信を行える。BCP 対策としても有効。

FUJITSU Security Solution SYNCDOT SaaS(株式会社富士通システムズ・イースト)
ビジネス向け SaaS 型 Web メールサービス。誤送信防止機能や添付ファイル ZIP 暗号化など、セキュリティ機能が整備され、ウェブブラウザでメールを閲覧・送信するためパソコンにデータが残らず、情報漏えいを防止。組織のセキュリティポリシー遵守を支援する。

【審査基準およびサービス認定ガイドライン】
中小企業が安全に、また安心して持続的にビジネスで活用できるクラウドサービスの最低限必要な要件を整理したガイドラインを公開しています。
審査に際しては、次の 7 つの視点から、クラウドサービスを評価いたします。

(1) 経営の視点
(2) 運用の視点
(3) SLA の視点
(4) 技術の視点
(5) 取引条件の整備状況
(6) サービス体制
(7) その他、経営基盤、人材、実績など

第 1 回、第 2 回の認定を通じて次の 3 つのことが明らかになっています。
(1) 業務系、情報系、開発系と広範なサービスが提供され、多様な活用が可能となっている。
(2) 認定されたクラウドサービスの多くが、共通の基盤に実装されており、良質な基盤によってサービス品質が保証され、中小企業のクラウド活用を支援している。
(3) 認定されたクラウドサービスの大半は、当初からクラウドサービスとして開発され提供されている。

また、中小企業側が利用するにあたって、次のような共通の課題も明らかになりました。

(1) 販売のための宣伝や機能に関する説明が多く、取引情報、特に価格体系、解約時のデータの取り扱いなどの基本的な情報が掲載されていなかったり、掲載場所が分かりにくく、審査員でさえ見つけ出すのに数十分もかかる項目があった。効果的な目次の設定、サイト内検索の具備など、情報の探しやすさを考慮したページ作りはまだまだ足りない。
(2) IT やクラウドサービスに精通していない中小企業にとって、理解しにくい用語や説明文章が多い。カタカナや略語をできるだけ減らし、平易な文章で分かりやすく、親しみやすくする工夫が必要である。

当機構のクラウドサービス認定によって、質の高いクラウドサービスとして、中小企業ユーザーへの普及、認知・理解向上の一助となることが大いに期待されます。

【業界関係者からのコメント】

特定非営利活動法人 IT コーディネータ協会 会長 播磨崇氏
「IT が進展して行く環境下で、IT を利活用して経営革新を行うと考えている中小企業の経営者は増えてきています。特にクラウドサービスの導入するに当たり、企業に置ける運用負荷をなくすために、ソリューションの品質は課題だと思います。その品質を第三者が認定し評価される事は、クラウド導入にあたって、大きな助けになると考えます。協会としてもこのような活動に対し、今後とも支援をしていきたいと考えています。」

【第2回クラウドサービス認定者からのコメント】

株式会社富士通マーケティング 執行役員クラウドサービスビジネス本部長 浅香直也氏
「当社のクラウドサービスマーケットプレース『azmarche』で提供している2つのクラウドサービスが認定され、中小企業のお客様にクラウドサービスをアピールするうえで、大きな力を得た思いです。これまで、中小企業のお客様に扱っているサービスの安心感をどうやってお伝えしようかと悩んでいましたが、この認定を受けたサービスをどんどん登録することで、これからは自信をもって普及に向け展開を行っていきたいと思います。」

株式会社セールスフォース・ドットコム執行役員 アライアンス本部 ISV アライアンス部 北原 祐司氏
「Salesforce のプラットフォームが評価され、またその上で動くアプリが認定されたことを嬉しく思います。現在、当社の AppExchange で 200 以上のアプリを提供していますが、それらのクラウドサービス認定プログラムへの登録もさらに推進していきます。今回の認定で、中小企業のお客様に安心してクラウドアプリをご活用いただき、このプログラムが大きな評価を得らえることを期待しています。」

【認定式】
12 月 22 日(火曜)10:15 よりメルパルク東京にて認定式を予定しています。

【今後の予定】
第 3 回の公募を、2016 年 7 月に予定しております。

【主催】
一般社団法人 クラウドサービス推進機構(CSPA)
http://www.smb-cloud.org/

【問合せ先】
当事業及びリース内容に関して、また個別の取材については、以下にお問い合わせ願います。
info@smb-cloud.org

【協力】
株式会社 ノークリサーチ

【主催者について】
一般社団法人クラウドサービス推進機構
http://www.smb-cloud.org/

■設立趣旨及び活動方針
クラウドアプリケーションサービスのビジネス活用を推進するとともに、日本経済の持続的な成長の礎となる中小規模事業者の経営改善/改革の促進を目指します。またその実施に係る関連組織・団体などと、幅広く緊密な連携を図り、顧客志向の実践的な活動を積極的に実施して参ります。そのため、情報配信、研修、ワークショップ、会誌発行、サービス品質認定などの事業を計画しております。
■設立日 : 設立 2013 年 8 月 6 日