会員制のIT機器ベンチマークテストサービス「@benchmark (アット・ベンチマーク)」は、新規にNEC社製 UNIVERGE IX2105のベンチマークテストレポートを10月16日より公開いたします。テストレポートの概要(テストレポート本文より抜粋)は、以下になります。

■ベンチマークテストの内容
DUTの各イーサネットインタフェースのトラフィック転送性能を評価するため、以下の項目についてテストを行った。

■DUT(テスト対象装置: Device Under Test)
・NEC社製 UNIVERGE IX2105
・OS Version:10.2
・DUTの概要:UNIVERGE IX2105は4ポートの 10/100/1000 Gigabit Ethernet マネージドスイッチと WANポートが搭載されている、高性能拠点用ルータである。
・ポート構成:
・LANポート : 4ポート : 10BASE-T / 100BASE-TX / 1000BASE-T, スイッチングハブ
・WANポート : 1ポート : GE

■ベンチマークテスト項目と説明
1. L2でのRFC 2544準拠テスト

スループットテスト
 DUTのLAN2ポートでRFC 2544に準拠したスループットテストを行い、DUT標準設定でのパフォーマンスを確認した。測定器からのトラフィックは送信元IPアドレスとあて先IPアドレスを1対1とする1フローのみを各インタフェースに設定した。トラフィックのフレーム長は64バイトから1518バイトまでの固定長、テスト時間は60秒とした。
 また、実通信環境では様々なフレーム長が混在したトラフィックが流れるため、トラフィックにiMIXパターンを用いたテストも合わせて行った。iMIXパターンは次のフレーム長の組み合わせとした。

レイテンシテスト
 DUTのLAN2ポートでRFC 2544に準拠したレイテンシテストを行った。入力するトラフィック負荷は先に測定したスループットを用いた。テスト時間は60秒とし、レイテンシ測定モードはFIFOを用いた。

2. IPv4標準設定でのRFC 2544準拠テスト

スループットテスト
 DUTのLAN1ポート、WAN1ポートに標準的なIPv4設定を加えた環境でRFC 2544に準拠したスループットテストを行い、DUT標準設定でのパフォーマンスを確認した。測定器からのトラフィックは送信元IPアドレスとあて先IPアドレスを1対1とする1フローのみを各インタフェースに設定した。トラフィックのフレーム長は64バイトから1518バイトまでの固定長及びiMIXを用い、テスト時間は60秒とした。

レイテンシテスト
 IPv4標準設定のDUTに負荷をかけた状態でのレイテンシテストを行った。入力するトラフィック負荷は先に測定したスループットを用いた。テスト時間は60秒とし、レイテンシ測定モードはFIFOを用いた。

3. IPv6標準設定でのRFC 2544準拠テスト

スループットテスト
 DUTのLAN1ポート、WAN1ポートに標準的なIPv6設定を加えた環境でRFC 2544に準拠したスループットテストを行い、DUT標準設定でのパフォーマンスを確認した。測定器からのトラフィックは送信元IPアドレスとあて先IPアドレスを1対1とする1フローのみを各インタフェースに設定した。トラフィックのフレーム長は78バイトから1518バイトまでの固定長、テスト時間は60秒とした。
 実通信環境では様々なフレーム長が混在したトラフィックが流れるため、トラフィックにiMIXパターンを用いたテストも合わせて行った。iMIXパターンは次のフレーム長の組み合わせとした。

レイテンシテスト
 IPv6標準設定のDUTに負荷をかけた状態でのレイテンシテストを行った。入力するトラフィック負荷は先に測定したスループットを用いた。テスト時間は60秒とし、レイテンシ測定モードはFIFOを用いた。

4. マイクロバーストテスト
 イーサネットのような多対多通信メディアでは、宛先ポートが同一のトラフィックが集中すると輻輳が発生する可能性がある。輻輳状態ではフレームは廃棄されるが、装置内でバッファ処理されることによって転送が可能となる。本テストではLANポート間での通信で輻輳が同時発生した場合を想定し、輻輳状態でトラフィックを受信した際の転送状態を確認した。
 テストではDUTに接続した測定器の2ポートからそれぞれ同数のフレームを100%負荷で同時送信し、測定器の受信側ポートでの受信フレーム数を測定した。測定は送信フレーム数を変化させて実施し、受信側ポートでのフレームロスが無くなるまで測定を行った。測定結果から次の計算式によりバッファを算出した。

今回公開したNEC社製「UNIVERGE IX2105」の続きをご覧になるには「@benchmark」への会員登録が必要になります。また、非会員の方向けにもサンプルレポートを公開しております。「@benchmark」のサービス内容は、下記をご参照ください。
今後もベンチマークテストレポートが完成次第、随時公開して参ります。

◆ @benchmark (アット・ベンチマーク)について
http://at-benchmark.com/

サービス開始 2014年4月15日
運営 株式会社東陽テクニカ、パステル・ネットワークス株式会社
概要 会員登録(有料)した会員に対して、以下のサービス(無料)を提供します。
 ・ベンチマークテストの実施
 ・テストレポートの公開
 ・技術情報の公開(レポートの活用方法、検証に関する技術情報)
 ・コミュニティ(情報交換の場)を提供
会員資格 会員規約に同意し、会員申請を許諾された法人または団体
会費(税別) 月額50,000円(最低期間:6カ月間)、または 年額 550,000円
会員登録 Webサイト(http://at-benchmark.com/)から申込み(登録手続き書類を後送)

◆ サービスの内容
[1] ベンチマークテストの実施と結果公開

対象機器
ネットワーク機器、サーバ、ストレージ、UTM、ロードバランサ、無線LANなど
※対象機器は順次増やしていきます
※対象機器(デモ機可)は依頼主(会員)が手配

対象項目
・スループット • 最大転送レート • レイテンシ(遅延)
• TCPトラフィック帯域 • 新規セッションレート • 最大TCPコネクション保持数
• 書き込み/読み込みスピード測定 • 毎秒コール数
• MOS値/R値(音声品質評価) • 実効消費電力
※その他、リクエストにより追加可能です。

所要期間
1週間~10日間 ※テスト内容により変動します

結果公開
・テストレポートの著作権は@benchmarkに帰属し、@benchmarkのWeb上で公開します。
※使用機器やソフトウェアのバージョン情報、検証機器情報、環境や日時などを公開します
※テストを依頼した会員の情報は公開しません。
・@benchmarkのWeb上で公開されているレポートは、出典を明記した上で、自社内の検討資料や提案資料として利用できます。
・テスト結果の非公開を希望する場合は、別途有償で検証を依頼できるサービス(プロフェッショナルテストサービス)をご利用ください。

[2] テスト結果レポート活用支援
テストする項目の必要性やテスト結果から読み取れる内容などを解説するコラムを会員サイト上に公開します。

[3] コミュニティ(情報交換の場)を提供
会員向けのSNSを提供します。マニュアルに記載されていない情報や、製品設置の際の裏技など、自由に情報交換していただけます。