社内のプリンターやサーバーなどのネットワーク上の資源を利用するために、ユーザーに対してIDとパスワードを配布して、管理するのが従来からある一般的な認証システムのイメージだ。従来はサービスごとに認証していたが、仕事で利用するクラウドサービスが増え、内部統制強化のためにアクセス権限の設定が必要になるなど複雑化してきた。そこでシステムごとの認証から、一つのIDとパスワードで複数のサービスが利用できるシングルサインオンなどの機能が要求されるようになり、認証やID管理が独立したシステムとして導入されるようになってきた。最近では、FinTechに代表されるAPIを利用して社外で開発したアプリケーションからのアクセスを受け付ける場合の認証といった新規の機能も登場している。