PCを使った業務処理量は多いが、人手が足りない──。多くの職場で、こんな問題が頻発している。どうしても焦って仕事をこなそうとしてしまう。ここで注意したいのが「うっかりミス」だ。処理をやり直さなければならず、現場がさらに慌ただしくなってしまう。場合によっては、顧客に迷惑をかけかねない。それをどう回避していくか。うっかりミスの撲滅に乗り出した2社の取り組みから、ヒューマンエラーのなくし方を学ぼう。
うっかりミス撲滅大作戦
目次
-
隠されたヒヤリハット、打ち明けやすい雰囲気を作れ
日本ジェンパクト・ビジネスサービスの決算業務部は新人が間違いやすいポイントや、ベテランの暗黙知をリストにまとめ、「うっかりミス」の未然防止に動く。「プロセスを責めて、人を責めず」のスタンスを浸透させる研修も実施したところ、うっかりミスにつながる前兆の共有が始まった。
-
現場に負担をかけず「うっかりミス」をなくすチェックリスト
外部から請け負った決算処理業務で「うっかりミス」が多発──。こんな事態に直面した日本ジェンパクト・ビジネスサービスの現場で、ミス撲滅プロジェクトが発足した。「プロセスを責めて、人を責めず」のスタンスで調査した結果、2つの要因が浮かび上がった。
-
6700人の「うっかりミス」蓄積と指差し声出し確認で激減
企業からコールセンター業務や、事務処理業務などを請け負うTMJはPCを使った作業のデータ誤入力といった「うっかりミス」の撲滅に乗り出した。社内で蓄積したうっかりミスを全社で共有したり、ミスの発生原因を解説する研修を開いたりしている。