特別対談

人工知能が強みを発揮する分野とは?マーケター対AIの時代はやってくるか

セールスフォース・ドットコム vs シンフォニーマーケティング対談(後編)

2017/10/06 松本 敏明=ITproマーケティング,冨永 裕子=ITアナリスト

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 2017年9月26日にB2B企業向けマーケティングオートメーション(MA)製品「Salesforce Pardot」の日本語版のベータ版を公開したセールスフォース・ドットコムと、そのPardotの取り扱いを10月1日に始めたシンフォニーマーケティングのキーパーソンによる対談の後編を掲載する。

 セールスフォースのマーケティング本部 プロダクトマーケティング ディレクターの田崎純一郎氏と同マネージャーの秋津望歩氏、そしてシンフォニーの代表取締役 庭山一郎氏による議論は、セールスフォースの人工知能である「Einstein(アインシュタイン)」の活用や次世代のMAのあるべき姿へと発展した。

豊富なデータで効果を生むAI

庭山さんに聞きます。2014年から日本で始まったMA導入ブームは、現状どうなっているとみていますか。

庭山一郎(にわやま・いちろう)
シンフォニーマーケティング 代表取締役
1990年シンフォニーマーケティング株式会社を設立。データベースマーケティグのコンサルティング、インターネット事業など数多くのマーケティングプロジェクトを手がける。1997年よりBtoBにフォーカスした日本初のマーケティングアウトソーシング事業を開始。製造業、IT、建設業、サービス業、流通業など各産業の大手企業を中心に国内・海外向けのマーケティングサービスを提供している。海外のマーケティングオートメーションベンダーやBtoBマーケティングエージェンシーとの交流も深く、長年にわたって世界最先端のマーケティングを日本に紹介している。著書に『究極のBtoBマーケティングABM(アカウントベースドマーケティング)(日経BP社)など。中央大学ビジネススクール客員教授。
(撮影:新関 雅士)
[画像のクリックで拡大表示]

庭山:MAは日本では2014年、米国では2000年から導入が始まりました。現在の日本は2005年ごろの米国と同じ問題に直面しているように思います。

 それはMQL(マーケティング部門が創出した案件)は安定的に供給できるようになりましたが、マーケティングが営業に渡してもSAL(営業が受け入れた案件)にならずに無視されてしまうという問題に直面しています。

 この解決のために最も実効性が高いと期待されているのがABM(アカウントベースドマーケティング)やADR(Account Development Representative)です。

 日本のユーザー企業に最も多い悩みが、リードスコアリングのルール運用にあります。通常のMAとSFA(営業支援システム)は別々の製品であるため、API(Application Programming Interface)で二つをつなげないと、マーケティングはセールスに渡した後のリードの状況を見られません。

 しかしSalesforce Sales Cloud(以降、Sales Cloud)とPardotは一つのデータベースを使うアーキテクチャーであるため、Sales Cloudを使っていればAPIでPardotをつなげるといった苦労がありません。両者を使っている企業は3年くらい近道ができる感覚といえます。

1 2 3 4 5 次ページへ
次ページ以降はITpro Active会員(無料)の方のみお読みいただけます。
会員の方は、 ログインしてご覧ください。
まだ会員でない方は、ぜひ登録(無料)していただき、ITpro Activeの豊富なコンテンツをご覧ください。

おすすめの記事

    関連プレスリリース

      注目コンテンツ