パソコンに接続するUSBメモリーやSDカード、ハードディスクといった記憶媒体を捨てるときは、保存していたデータを完全に消去する必要がある。ファイルが一つも残っていないように見えても、専用のソフトを使えば簡単に復元できてしまう場合がある。そこで、OSの機能だけでファイルを完全に消去できるかどうかを確かめた。

6種類の拡張子のファイルで実験

 用意した記憶媒体は、USBメモリーとSDカード、ハードディスクの3種類。各媒体に、テキストファイル(txt)、Word文書(doc、docx)、PowerPointファイル(ppt、pptx)、画像ファイル(jpg)という6種類の拡張子を持つファイルをそれぞれ保存した。

 これらのファイルをOSの機能で消去して、市販のファイル復元ソフトで復元できるかどうかを確認した。実験では、1万円前後で販売されているある特定のソフトを使い、このソフトで復元できなければ「完全に消去できた」とした。

Windows 7のパソコンで消去

 最初に実施した実験7-(1)では、Windows 7が動くパソコンにそれぞれの媒体をつなぎ、「ファイルの削除」「クイックフォーマット」「フルフォーマット」の三つの方法でファイルを削除し、専用ソフトで復元を試みた。

実験7の概要
USBメモリーやSDカード、ハードディスクに保存されたデータをOSの機能で完全に消去できるか試した。OSが備えるファイルの削除やフォーマットを実行して、ファイル復元ソフトによってデータを復元できるかどうか確認した。
[画像のクリックで拡大表示]
▼OSの機能だけ
記憶媒体のデータを消去するためのソフトが市販されているが、ここでは使用しない。

次ページ以降はITpro Active会員(無料)の方のみお読みいただけます。