かつて一世を風靡したベンダー資格が、ここにきて失速し始めている――。日経BP社が2017年7月にITpro上で実施した「IT資格実態調査」で、こんな実態が浮かび上がった。

 ベンダー資格のうち、長年定番とされてきたのが、米オラクル、米シスコシステムズ、米マイクロソフトの“御三家”と呼ばれたIT資格だ。実際、御三家のベンダー資格の保有者は、今回の調査でも多かった(図1)。

図1●保有するベンダー資格(セキュリティ系を除く)
図1●保有するベンダー資格(セキュリティ系を除く)
[画像のクリックで拡大表示]

 ベンダー資格で最も保有者が多いのは、米オラクルの「データベース分野(ORACLE MASTER、認定MySQLなど)」だった。回答者の12.7%(417人中53人)が保有している。

 2位は、米シスコシステムズの「ルーティング&スイッチング分野(CCNA/CCNP/CCIE Routing and Switching)」。回答者の6.0%(25人)が保有していた。3位は米マイクロソフトの「サーバー分野(Windows Serverなど)」で、5.5%(23人)だった。

 御三家ベンダー資格の保有者が多いとはいえ、その割合は5.5~12.7%程度。今後さらに保有者が増えるようにも見えるが、現実はそうもいかないようだ。今後取りたい資格を聞くと、全く違う結果となったのだ。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。