時代とともに、ITエンジニアが取りたいと思うIT資格は変わるもの。今、ITエンジニアが取りたいIT資格は何だろうか。日経BP社がITpro上で実施した「IT資格実態調査」の結果を見ると、「いる資格」「いらない資格」の明暗がくっきりと出た。

 調査は2017年7月に実施した。アンケートで「これから取得したい資格」を尋ねた。具体的には、編集部で挙げたIT資格(45種類)の中から、取りたいと思う資格を最大三つ選んでもらった(図1)。

図1●取得したい資格 上位25位までの資格を示した
図1●取得したい資格 上位25位までの資格を示した
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 最も多かったのは、「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」だ。417人の回答者のうち、18.0%を占める75人が取得したいと答えた。

 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)は、情報処理技術者試験の一つだった「情報セキュリティスペシャリスト試験」を基に、登録制度を持つ資格として2017年にスタートした。直近の2017年春期試験の応募者数は、前年同期の情報セキュリティスペシャリスト試験と比較すると減少したものの、今後取得したいと回答する人は多く、「いる資格」として評価された格好だ。

 2位以降も、上位には情報処理推進機構(IPA)の試験が軒並みランクインした。2位は、「ITストラテジスト」と「プロジェクトマネージャ」が並んだ。ともに15.1%(63人)の回答者が取得したいと答えた。4位は「ネットワークスペシャリスト」(13.9%、58人))。5位は「システム監査技術者」で、11.0%(46人)が選んだ。10位に入った「技術士(情報部門)」(9.1%、38人)を含めて、国の“お墨付き”を得られる資格の人気が高かった。

 保有する資格と取得したい資格を比較すると違いが見られる。保有する資格で1位、2位に入った「基本情報技術者」「応用情報技術者」は、ともに10位以内から外れた。取得済みの回答者が多いことから当然だろう。

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